現役塾講師がオススメする塾の選び方 2

さて今日は、実際に説明に来られた保護者の方からよくある質問をご紹介します。

Q1.どのような指導形態ですか?

塾と一言で言っても、指導形態は様々です。大きく集団指導と個別指導に分かれます。集団指導の中には、講師1人に対して、生徒5名程度のところもありますし、中には30人といったところもあり、規模は様々です。また、講師1人に対して生徒5名程度のところでも、すべての生徒に同じ説明・同じ問題を課すのではなく、説明のみを一括して行い、問題は各生徒ごとの理解度に合わせて難易度・分量を変えている場合もあります。

Q2.小テストや補習(居残り授業等)はありますか?

集団指導の塾では各生徒の理解度を把握するために、小テストを課しているところが多いです。また、小テストで不合格だった際に、補習(居残り授業等)を課す塾もあります。

しかし、「この塾は小テストもしてくれるし、不合格だったら居残りさせてまで再テストしてくれるから、しっかり見てくれるのだろう」と安心してはいけません。もちろん、この小テストに真面目に向き合う生徒にとっては良いかもしれません。ただ、そうではない生徒の場合、小テストをクリアするためだけの勉強、小テストがなければ勉強しないといった問題行動を助長してしまうことがあります。

小テストが課されなくても、自分で理解度を確認しながら進んでいける。そんな生徒であってほしいものです。

Q3.指導するのは、専任講師ですか、それとも大学生(非常勤講師)ですか?

個別指導の塾では人材を確保するために、大学生を非常勤講師として雇っているところが多いです。ただ、この質問をされる保護者の中には「成績を上げるには、大学生の非常勤講師より経験豊富な専任講師の方が良いだろう」といった考えをお持ちの方がいらっしゃるようです。

確かに、指導の面だけで見ると経験がある分、専任講師の方が良いかもしれません。しかし、生活面・精神面も考慮するとそうとは言えない場合もあります。中学生・高校生で、学校・部活等に悩む生徒も少なくありません。そんなとき、大学生は「自分より少し年上のお兄さん・お姉さん的存在」で、年配の講師より相談しやすいといったことがあります。やる気はあるのに、勉強が手に付かないくらい学校・部活の悩みが大きい生徒もいます。そういった場合、悩みが解決したり、薄らいだりしない限り、学習は遅れていくばかりです。

また、高校生にとっては、実際に通っている大学生から、大学に関する生きた情報を得ることができ、結果そのことが学習意欲に繋がることもあります。

以上、よくある質問をご紹介しました。

しかし、私は上記の3つの質問より、下記の2つの質問をしてほしいと考えています。

Q4.どのような考えに基づき指導しているか?

個人的には、この質問がもっとも重要だと感じていますが、保護者の方から質問されることはあまりありません。どうしても指導形態など、仕組みに目がいってしまい、その根本となる考えは見落としがちです。

ただ、その塾の考えといっても三者三様です。「この塾はどのような考えに基いて指導していますか?」と質問しても良いかもしれませんが、次のような質問をするとより明確でしょう。

「この塾は厳しい方ですか?それとも緩い方ですか?」

どちらの塾にも一長一短がありますが、ここが実際に通う生徒自身と合わなければ、塾も生徒もお互いに疲れてしまいます。

もう何年も前の話かもしれませんが、子どもの幼稚園や保育園を探していたときのことを思い出してください。この園は厳しいけどしっかり見てくれるんだなぁ、この園はのんびりしているけど一人ひとりのペースに合わせてくれるんだなぁ、などその園の考え・雰囲気を重視されたのではないでしょうか。

当然、塾もそれぞれの考え・雰囲気を持っています。そのことにも着目して塾選びをしてほしいと思います。

Q5.懇談会があったり、随時相談ができたりするかどうか?

「当塾では、毎年◯月と◯月の年2回、保護者との懇談会を設けています。」

と説明すると、

「えーっ、前の塾では懇談会なんてなかったです!」と非常に驚かれる方がいらっしゃいます。

よく話を聞いてみると、子どもが塾でどんな様子で学習しているのか全く分からなかったそうです。

塾などの習い事が他と決定的に異なる点があります。

それは「対価を払う人と対価を受ける人」が表面的には異なる点です。

スーパーで夕飯の食材を買うとします。大半の場合、その食材を買う人(対価を受ける人)と消費する人(対価を受ける人)は同じです。このキャベツ高いなぁと思うのは、対価を支払う人=対価を受ける人だからすぐに判断できるのです。モノに限った話ではありません。美容院に行ったときも同じだと思います。

しかし、塾はどうでしょうか?対価を支払う人=保護者、対価を受ける人=子どもとなり、一致しません。

ただ、先ほど「表面的には」と付け加えたのには理由があります。塾での様子が保護者によく伝わる塾であればどうでしょう?

「◯◯くんは、塾でイキイキと勉強していますよ」

「◯◯さんは、今、部活のことで悩んでいるみたいで、よく相談に来てくれます」

こんな情報が入るだけでも、ウチの子どもは頑張っているんだなぁ、先生とうまくコミュニケーションが取れているんだなぁ、と保護者に安心感が生まれます。保護者がこの安心感を得ることができれば、対価を支払う人=保護者、対価を受ける人=保護者となり、大いに満足感を得られるのです。

【次回は体験・見学に行く際の注意点等をご紹介します。】

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